スマホカメラの台頭ですっかり存在感を失いつつあるデジタルスチルカメラ「コンデジ」ですが、光学30倍ズームという高倍率レンズに惹かれてしまいました。高倍率ズームはスマホにはあまりないですよね。
Cybershot DSC-WX500 発売時期は2015年6月と5年前のモデルです。
変にケチらないで2018年モデルのWX-700辺りにしておけば良かったかな?と注文後に少し後悔…。5年前のXperiaのカメラってどんなだったっけっ?と不安になってました。
これでもか!というほどの対応規格のロゴが散りばめられています。なんとなく懐かしい雰囲気を感じました。
早速本体です。箱から取り出した時真っ先に思ったのがちっちゃい!この筐体に30倍ズームレンズが仕込まれています。
一応エントリーモデル的な価格の製品ですが安っぽさは感じない作りですね。
ポップアップするメカニカルなフラッシュと背面の液晶は上側にチルトします。私は使わないですが自撮りにも使えるとのことです。
メディアはフルサイズのSDカードとメモリースティックデュオになります。普通にアダプターを使えばMicroSDやメモリースティックM2が使えるので何も困ることはありませんでした。
ちなみに64GBのMicroSDカードで16:9の13MPを10,000枚以上保存出来ます。オーバースペックでした。64GBで動画は6時間程度。
(1/30 F3.5 ISO250)
WX-500で色々と撮影してみましたが、Xperia1と比べると多少ノイジーな映像になりやすい印象なのですが、5年前の機種で現在のフラグシップスマホに迫る写真が撮れるというのはちょっと驚きでした。
さすがはZEISS製バリオ•ゾナーTレンズ。
まあ、スマホのカメラモジュールのサイズとは比較にはならないんですけどね…センサーサイズも異なります。
(1/40 F3.5 ISO80)
特に明るい日中の撮影では真価を発揮します。マルチショットNRという4枚の連続写真の良い所を重ね合わせるISO設定を好んで使っています。
(1/100 F5.0 ISO80)
少しズーム。ズームしてもブレにくいのでなかなか好印象。
(1/400 F6.3 ISO80)
光学での最大望遠30倍、多少空間の揺らめきが出ますがくっきりとピントも合っていて手持ちでほとんどブレてないですよね。
(1/1250 F3.5 ISO80)
上の写真はこの位置から赤い四角の部分にズームした写真です。まさに双眼鏡のレベルで何気にスゴイ。(一部プライバシーのためぼかしを入れています)
(1/6 F3.5 ISO400)
窓の結露、こーゆーのって古いiOSの壁紙にありそう。
(1/30 F3.5 ISO800)
一方で室内の様な明るさが一定値以下になるとノイズが目立ちやすくなる傾向があります。この写真は比較的きれいに撮れたやつです。ライティングなどをうまくする必要が出てきますね。被写体はいつものチノちゃんです。
(1/50 F4.0 ISO200)
かなりノイジーな作例です。ブログやSNSに載せる用途なら許容範囲かもしれませんね。
(1/50 F4.0 ISO200)
ノイジーな作例と同じ環境での一枚ですがこちらはきれいに撮れたと思います。撮り方一つでこんなに変わるものなんですね。
(1/60 F4.5 ISO400)
なんとなくカタログっぽい写真になりました。
(1" F3.5 ISO3200)
真っ暗な夜空ですが写った写真はこんなにも明るく撮れていました。しかし、星がブレてしまいました。
(1/4 F3.5 ISO12800)
おまかせオートで撮るとシャッタースピードが上がりブレは軽減されますがISOが12800まで上昇してざらついた画像になります。
(1/250 F6.4 ISO200)
高倍率ズーム機でこれが一番やりたかった月の撮影です。普通の三日月でしたが、30倍ズームで見ると丸い天体なんだなってしみじみ思いますね。完全にピントが合った時、感動しました。
(1/250 F6.4 ISO400)
デジタル併用の60倍ズーム。これもほとんどブレずに撮れました、光学式手ぶれ補正スゴイ効きますね、クレーターもくっきり。三脚要らずでした。
(1" F3.5 ISO3200)
おまけ。低照度撮影ですがこの写真は部屋の明かりを消して隣の部屋の明かりを遮った状態で撮影した写真です。流石に隣の部屋の照明も消すと真っ暗で何も写りませんでした(笑)
(1" F3.5 ISO3200)
照明オフで常夜灯の微弱な灯での撮影。この赤い光源、常夜灯の光を効果的に取り入れている様子、意外と高感度撮影に強いみたいです。
動画ももちろん撮影できますが、GoProやOsmoPocketと比べるとやや物足りない感じです。電子手ぶれ補正インテリジェントアクティブがXperiaのカメラより効くのでそれなりに録画できるのですが、暗くなるとノイズが目立ったり、風切音を低減しても結構入ります。明るいところではきれいに録画できますが、やっぱりビデオは専用のカムがあったほうが良いと思います。あとビデオのコーデックにAVCHD方式があってきれいなのですがPCでは基本再生できないコーデックになっています。なので結果的に汎用のMP4での動画撮影になってしまいほとんど活かせていない機能になっています。
欠点はHDRに非対応なことと1つ上の上位モデルでは4K動画が撮れますが本機はFHDまでの対応でこの辺りは古さが際立っています。
以上。5年前に発売したサイバーショットDSC-WX500を手に入れたので色々試してみたというお話でした。旧モデルですが、2020年でも生き残っているある意味ロングセラー商品なので間違いはなかったかなっと思う一方で最新型はもっと良くなってるんだろうなという期待を持たせてくれる名機でした(沼)。
このブログでも役に立ってくれると思っています。得手不得手があるのでスマホカメラやアクションカムと併用して行こうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!ではまた…