以前、モバイルバッテリーの紹介の時にも触れたのですがXperiaの急速充電方法がXZ1から変更になっていてQC(クイックチャージ)という規格からUSB PD(パワーデリバリー)になりました。
これが意外と面倒で古いAndroidタブレットなどもQC対応のモノがありそれらを充電するためには充電口を別々で用意することになります。なぜなら両者に互換性がほぼ無くQC対応機器にPDを繋いでも5V1.5Aの高速充電になり、逆にPD対応機器にQCを繋いでも5V1.5A充電となってしまいます。
電気の単位の計算式はV(ボルト:電圧)×A(アンペア:電流)=W(ワット:電力)です。
QC3.0は最大18W充電が可能で、2019年のスマホなどのUSB PDも大抵は最大18W充電で同じなのです。なぜ分けるのか謎ですね。
というわけで、今回はこちらを購入してみました。
ホワイトとブラックとありますが繋ぐコンセントが黒なので合わせました。商品画像で見ると圧倒的にホワイトモデルの方が良く見えますが実物を見るとブラックも悪くないです。
なんとこちらの製品はQC3.0の18WとUSB PD18Wの両規格に対応したAC充電器です!しかもType-Cポートが2つあり同時に2つの機器を18W充電できるというありそうであまり無い製品です。今流行の窒化ガリウム(GaN)基盤搭載とかではないので話題性はあまりないのですが、スマホやタブレットなどしか充電しない場合はこれ1つで充分という商品です。1ポート最大18W出力なのでMacBookProなどのPCの充電には向きません。
18W Type-Cポート×2 両ポート合計で36Wです。
QC3.0、USB PDどちらも最大12V1.5Aと同じですがなぜか互換性皆無、謎仕様ですね。この機器は、その謎仕様をポート側で自動認識して最適な充電をしてくれます。
コンセントに直接差し込むタイプです。サイズは64mm×64mmで厚さ30mm 重量122g
早速実測してみましょう。XperiaXZsはQC3.0です。AnkerのPD充電器に繋ぐと5V1.48A程度の高速充電?になるのですが、本商品に繋ぐと8V1.8Aと急速充電出来ました。ただし8VというのはQC3.0の表に載ってないので少し謎です。
次は、USB PDのXperia1ですがこちらも9V1.8Aと急速充電出来ています。74%充電されているのでこの後すぐに電圧が下がりましたがどちらも同じポートからの給電です。2つのポートを同時に、というのもやりたかったのですがType-Cのワットチェッカーが1つしかないので無理でした。
2019年12月13日追記
新しいType-Cワットチェッカーを入手したので、2ポート同時充電の様子です。きちんと2ポート同時に急速充電出来てました!
もう1つ検証。XperiaZ3 TabletCompactに急速充電できるのか?この機種はQC2.0という旧規格で充電端子がMicroUSBの端末です。
接続してみるとこちらも9Vでの充電になって急速充電出来ました。Type-C→MicroUSBというちょっとレアなケーブルが必要になりますが amazonbasicsの600円位のモノを使用しました。5V3Aのケーブルですが急速充電時でも合計で15Wをほとんど超えないので必要十分でした。(一時的に16W程度になりますが、すぐに15W以下に落ちる感じでした。)
NintendoSwitchや最新のiPadPro11とiPhone11Proも18WのPD対応なのでこちらが利用できます。ケーブルは全て別売ですので無駄なケーブルが付いてこないのも良いところだと思います。
以上。QC3.0とUSB PD18Wに両対応のAC充電器のお話でした。
最後まで読んで頂きありがとうございました!ではまた…