旧Macminiの起動ディスクとして使用していたA-DATA製のSSDが完全に認識の力を失い起動不全になってしまったので分解して中を見てみました。
A-DATA SP550 ASP550SS3-240GM-C というモデルで、当時でもかなり安価に購入できるSSDでした。
Macmini2014は内蔵HDDのアクセスが少し遅くアプリケーションの起動にやや時間がかかる傾向がありました。Macは外部ストレージからの起動が可能なのでより速いSSDを当該Macminiの起動ディスクに使用していました。
…が2年くらいで完全にダメになってしまいました。
突然使えなくなってしまった訳ではなく再起動時に時々Macが元の本体のシステムで起動して、このSSDを「読み取れないディスクです」という謎のエラーが出現、この時は繋ぎ直していれば普通に認識して問題なく使用出来るという状態でした。
流石にUSBの接触を疑いケースを別のものに交換するなど対策しましたがあまり効果はなくこの状態が続き、その後再起動するたびにエラーが出るほどになった経緯を経て完全に使えなくなりました。
残念なことにWindowsに接続しても認識せず。デバイスマネージャーの中にUSBのケースの名称はあるのにディスクとして認識しない状態でフォーマットすらできなかったので諦めて廃棄することに…
ですがせっかくなので廃棄する前に分解してみました。
ビスと爪でしっかりと護られていた基板がこれです。
外装部分のSSDシールが貼ってある面は樹脂製でしたが、ケース裏部分は金属製になっていて放熱を考慮した設計になってました。安いのに良い製品だったのが伺えますね、壊れちゃいましたが…
ちなみに、ビスを外してもなかなか開かず、どうして?と思っていたのですが原因はシールの下の1本を見逃していたというあるあるでした…
これを取り忘れたがために、分解時に外装ケースが割れてしまいました。
10年保証シール?を剥がした写真、とてもキレイな基板ですね。ハンダも丁寧な処理がなされています。
裏側。私は素人なのでこれを見てもさっぱり分からないのですが、安いイコール粗悪ではないというのはなんとなく分かります。
ちなみに黒い正方形のチップが SM2256K と書いてありSiliconMotionというメーカーのSSDコントローラーとのこと。
その下にあるのが NT5CC128M16IP-DI とありますが、これはNANYA製のDRAMチップの様です。
A-DATA製SSD、2年間お疲れ様でした。内蔵HDDと比べ物にならないくらい快適な環境をこのSSDが実現してくれたおかげでMacminiを気持ちよく使用できました。
以上、安いSSDを分解してみたら良い製品だったというお話でした。
(UPDATE)2020.2.5
新機種であるMacmini2018に接続していたUSBHDDがほぼ同じ状態で使えなくなりました。タイムマシンとしての使用でしたが、時々ディスクの不正な取り外しというアラートで突然認識がなくなる現象から始まり、その後完全に認識しなくなったというもの。
なので可能であれば使用しない時などは外部ストレージをMac本体から完全に取り外しておく事をおすすめします。
Windowsでは外付けHDDの破損は起きたことないのでMacは少し発生しやすいのかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた…