コンパクトサイズのM.2規格
自作PC用のパーツでは、お馴染みのM.2 SSDですが、あのサイズを見ていて
ふと思いました、コスパは悪いけどコントローラーやS.M.A.R.T.などの安全装置がある最強のUSBメモリが作れるのでは?...と
USBメモリの欠点はファイルを一気に読み書きするとプチフリしたかと思うほど遅かったり、突然壊れたりすることがあるイメージです。SSDならその欠点は解消できます。
M.2 SSD用のエンクロージャー(外付けするのに必要なケース)は沢山市販されているのですが、最初に規格で躓きました。
規格が多くてどれが合うのかわかりずらい(汗)
まず、接続方式が2種類あります。SATAタイプと、PCIeタイプがあり両者は互換性がありません、更にB-keyとM-key、B+M-keyという切り欠きが異なるもの、後は長さで2280の8cm、2260の6cm、2242などの短いタイプがあるなど初心者には少し難しいと感じました。
基本的にSATAはB-keyで、PCIe(NVMe)はM-keyということみたいです。解ってしまえば簡単でしたね。
USB3.1gen2だと最大10Gbpsで通信できるので、より速度の出るNVMe接続のM.2 SSDと、対応したエンクロージャーを購入しました。
インテルの660pが安いのでおすすめです、QLCですが512GBモデルで100TBWです。100TBも書き込む前にきっとどこか壊れる気がします。心配するなら最近WDから発売されたTLCモデルも同価格帯です、こちらは500GBの容量で300TBWです。
Samsungの970EVOなどのもっと速いのもあるのですが、完全にオーバースペックで今回の計画では必要ありません。
エンクロージャーは、よく知らないORICO製のものを選びましたが、これなかなか良かったです。
ORICO USB-C NVME M.2 SSDケース(M Key)対応 USB 3.1 Gen2 10Gbps 外付けケース
というもの。
無くしそうな小さいパーツは2個ずつ入っていたり簡単な精密ドライバーもついていて好感が持てました。
では、早速セットしてみましょう!
少しスライドして持ち上げると外れます。結構固いので個人的にこの取り外しが一番大変でした。
シャーシ部分。
このテープで熱を逃がすようです。
無事にセット完了です。エンクロージャーの説明書が中国語のみで私には読めないのですが、取付手順の写真が順番に載っているのでそこまで難しくはないです。
アルミ製で想像以上の質感でした。USBメモリとのサイズを比較するとこんな感じです。
ちょっとでかくて重いのですが容量はSonyのUSBメモリーが32GBなので10倍以上と段違いです。512GBのUSBメモリ、ロマンの塊ですね!USB3.1gen2に対応しているPCがMacのみなので、Macでベンチマークしてみましょう、結果はこんな感じ
read、writeともに10Gbpsの速度が出ています!めちゃくちゃ速くて驚いてました。使用中の温度はそこまで気にならないレベルですがそこそこ熱い40℃くらいです。これはセットしたSSDによって変わってくるかもしれませんね。
今回の目的は「最強最速のUSBメモリ」なのでケーブルのない直結構造でUSBポートに直差し出来るような製品はないかと探してみると...なんと!ありました。
タイムリー USB Aオス - Type-Cオス変換アダプタ GMC4
様々な検索条件を試行錯誤してようやく見つけました。見つけたときにちょっと感動しましたよ...では、さっそく取り付けてみましょう。
重さがあるのでちょっと不格好ですが、これで先程のケースとPCのUSBに直結できるようになりました、欠点はUSB3.0なので5Gbpsが限界です(それでも一般のUSBメモリより高速なはず。)
C to CでUSB3.1gen2になるこのような製品があるといいのですが、需要がないのかひとつも見つかりませんでした。
余談ですが、試しにTypeCケーブルでXperiaに繋ぐときちんと外部ストレージとして使えるのは驚きました。スマホでSSDって動くんですね!
ということで、約15,000円の高性能USBメモリを作ってみたよ。というお話でした。
興味があったら試してみてください、結構重宝してます。
最後まで読んでくださいましてありがとうございました!
ではまた…